冴えない彼女の育て方アニメ全期視聴してのアニメ感想・見どころ解説まとめ!
みなさんこんにちわ!
よしたろうです。
今回のアニメ解説タイトルは「冴えない彼女の育て方」となっております。
2015年冬から2019年10月に公開された映画で話が完結するまでアニメーションで描かれている人気のあるラブコメアニメとなっています。
登場キャラが「もう何話で打ち切りになるよコレ!」みたいなギャグアニメにありがちなネタも随所で仕込まれていますので、ラブコメだけで勝負しているわけではありません。
クライマックスでは、若干恋愛における最後の良くも悪くもな結末を迎えることとなりますので、最後まで見る価値は十分にあります。
それでは早速解説に参ります!
どうぞ!
あらすじ
©2017丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA富士見書房/冴えない♭な製作委員会
オタク高校生「安芸倫也」が、ある日桜舞い散る坂道で運命的な出会いをしたのは、クラスメイトで目立たない普通の少女「加藤恵」だった。恵をメインヒロインにしたギャルゲーを制作しようと考えた倫也は、原画担当に金髪の幼馴染「澤村・スペンサー・絵梨々」を、シナリオ担当に学年一の先輩優等生「霞ヶ丘詩羽」を加え、同人サークル“blessing software”を立ち上げる。そこに音楽担当となる従姉妹「氷堂美智留」を加え、ようやく彼らのギャルゲーは一つのルート完成までこぎつける。2カ月後に冬コミを控えた倫也たち。果たして無事にゲームを完成させることができるのか!?本格的青春グラフィティ再び、ここに開幕―。
主なキャラクター・主演声優
アニメ解説
1期(全13話)
©2017丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA富士見書房/冴えない♭な製作委員会
1期では倫也と関わる全ヒロインキャラとの関係性を紹介しつつ、サークルメンバーで大作ゲームを作り上げよう!という工程が描かれていました。
しかし、それと同時に倫也と各ヒロインとラブコメディがあり倫也と親交を深めたい欲があるヒロインたちはいつも倫也をめぐって小競り合いをしているという印象でした。
ただそんな中、ゲームを制作するにおいて倫也が待ち望んでいるビビッときたゲームのメインヒロイン役・加藤恵が登場します。
ですが、倫也の目は節穴だったのか1期の頃の加藤は感情が死んでいるタイプのキャラでメインヒロインとしての表情ができるのか先が思いやられる状態でした。
サークル名は「blessing software」で、美術部エースで天才的な作画を描く英梨々こと柏木エリと「恋するメトロノーム」という処女作にして大ヒットラノベシナリオを書き上げた詩羽こと霞詩子が倫也の声かけのもとタッグを組み、プラス恵の4人でギャルゲーを制作していきます。
またこの3人のヒロインに加え、氷堂美智留という倫也と従兄弟関係の子がBGM担当として倫也がスカウトし全員が揃います。
しかし、このゲームを制作しての結末がどうなるのかが分かるのは2期の5・6話あたりです。
そのため、1期ではどちらかといえば倫也との恋路の行方についてが描かれているのでラブコメアニメ好きには必見です。
なのでこの冴えかのの世界線で巡り合っている恋の行方に左右されながら、ゲームもそれと同じ進行ルートを辿るといった感じでしょうか?
アニメ内で正夢的なものが起きているということです。
ただそれに加え、各キャラのボケツッコミのギャグ要素だったり、ヒロインキャラが抜け駆けして倫也を積極的に狙ったりとラブコメプラスで違ったテイストも感じ取れました。
1期の最終話では、美智留のサークルバンドを倫也の力でスタジオに出演させることができてその様子が描かれているのですが、このスタジオ出演させた目的が美智留を自分のゲーム制作サークルに強制入部させるためでした。
最初、美智留は自信がない・興味がないなどで勧誘を断っていたのですが、一度歌っている様子を見た倫也は美智留しかいないという心情で作戦に及びました。
そうして半ば強引に美智留をゲットした倫也一行はゲーム制作の終盤に入るというところで1期が終了します。
2期(全12話)
©2017丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA富士見書房/冴えない♭な製作委員会
2期では制作しているゲーム「cherryblessing」を完成させ販売するまでを6話まで、それ以降はゲームに付随したコンテンツを制作する様子だったり、英梨々と詩羽が引き抜かれてしまったり…、と色々と亀裂が生じるシーンが心に残った印象です。
というのも、このゲームはその年の冬コミの開始時期までに完成させるという納期がありました。
ただ、ゲーム制作の終盤に差し掛かり、英梨々が「自分の絵に納得できない」とスランプ状態に陥ってしまいます。
その状態を回復させるため、英梨々は自身の判断で那須高原の別荘に引きこもり絵に集中するという行動をとります。
倫也はそれに対して腑に落ちていないものの、英梨々はできると許し続け完成まで待つことにしていました。
しかしこれに対して詩羽は厳しい見解をし、英梨々を甘やかしてダメな作画家にしているダメ出し。詩羽が助言した絵描きが陥る締め切り間際で移す行動パターンをなぞるように英梨々が辿っていっていたので一時はどうなるかとヒヤヒヤしていましたが、
そのツケが英梨々の気絶として回ってきてしまいます。
倒れた時期がちょうどマスターアップ(納品)の締め切り時だったのでゲームソフトを冬コミで公開することを後回しにして、英梨々の介抱を優先しました。
その結果ゲームcherryblessingは冬コミからだいぶ時間がずれて発売することとなります。
この流れを見て仕方がないとも思いがちですが、ここでの倫也の愚行は他の人に頼らずに自分で全て背負い込んでしまっていたことです。
倫也は自分の仕事ということでしたが、恵にとっては一緒に今まで共に作り上げていたのに肝心な時に頼りにされず、恵に頼っていればどうにかなったところを独断で行動してしまいました。
その結果、次の7、8話くらいは恵が一方的に倫也に怒っているような感じで喧嘩をしていました。
ただ、喧嘩している最中でも作り上げられたゲームは有名クリエイターが制作に携わったということもあって上々な売り上げの結果を出していました。
ですが、一度目は不完全燃焼で制作活動を終えてしまっているので次は同じ過ちは犯すまいという気持ちも込めて次のゲームのタイトルを「冴えない彼女の育て方」と決めて次のフェーズへ移行することを決意します。
しかし、ゲーム制作をまたやろうと倫也は加藤とも仲直りをして、また同じメンバーでやろうと英梨々、詩羽を勧誘するのですが、時すでに遅しで二人は大手ゲームメーカーにスカウトされており、「フィールズ・クロニクル」というアニメ内では超人気セラーソフトのシナリオ・原画を一任されました。
そのため、二度目のサークルでのゲーム制作は元の形でできることなく、サークル活動が行われていきます。
映画(1時間55分)
©2017丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA富士見書房/冴えない♭な製作委員会
映画ではゲーム制作・恋愛の行方がどちらもフィナーレを迎えてハッピーエンド的な形で終了します。
タイトルや制作しているゲームの内容、普段の過ごし方から見ても誰が選ばれるのかは一目瞭然だとは思いますが、ここでは他ヒロインが恋を諦めるというところが大きなポイントだったのではないでしょうか?
思考と行動が一致していないヒロインばかりでしたが、倫也の恋愛の気持ちも然り、真意としてはみんなお察ししているという感じでした。
話の流れは、2期の最終話から時系列的には少し経過した状態から始まっており、すでに新メンバーのblessing softwareでゲーム制作をしている様子と、フィールズ・クロニクルを英梨々・詩羽が高坂朱音のもとでゲーム制作している様子が描かれていました。
ラブコメ的要素は倫也の思い人以外のヒロインからはそこまで見受けられず、二人のカップル度がどんどん増していくという風景を見させられました。
お互いになんでも言い合える関係をいつの間にか築き上げていたので、これはもう運命共同体というやつでしょうか。
しかし、そんなゲーム制作、恋愛事情の中、フィールズクロニクル側でトラブルが起こってしまいます。
高坂朱音が脳梗塞で倒れてしまい、一時は右腕が動かないという状態になるなど、創作者としての生命も危うい状態になってしまいます。
そんな状態で仕事ができるはずもなく、どうするのかと英梨々と詩羽で悩んだ結果、この作品を十分に理解してくれて、会社との納期交渉等も有利に進めてくれそうな倫也に頼ることを決意します。
ですが倫也に頼るということは前と同じ道を歩ませることとなり、また倫也サークル内で亀裂が生じます。
そのことを理解した上で、二人は頼ってしまうのですが、この先の展開がどうなっていくかについては是非ご視聴して結末を楽しんでください!
ちなみに倒れた高坂朱音は、右腕も回復傾向にあり一生絵が書けなくなるという体になるというわけではなさそうなので、人体の影響については心配しなくても良いです。
まとめ
©2017丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA富士見書房/冴えない♭な製作委員会
さて、以上3作品の解説を大まかにしていきましたが、
いかがだったでしょうか??
誰が選ばれるのかは正直1・2期を見ていれば自ずと想像がつくので、そこを見どころにするのではなく、どういった経緯で距離が縮んで行くのかというストーリーの流れの部分を中心として見た方が楽しめるかと思います。
ゲームを制作しているうちに、お互いがお互いのことを好きになってしまうというのがポイントであり、見どころなので他のラブコメアニメとは恋の向き合い方の本気具合が違う気がします。
多少のラブコメ要素でヒロインらの小競り合いの部分もハーレムものが好きな人にとっては好きなところかもしれませんが、最終的には有耶無耶にせずきっちりとした完結をアニメで最後までしてくれるので後味もスッキリして心残りは無いです。
ラブコメ好きの方にはもちろん・純粋の青春恋が好きな方にも見てオススメできるアニメとなっていますので、まだ視聴したことがないという方は一気見という形でサクッと見ることをオススメします。
ただ一つ、あまり好きではなかった点があるとすれば、自虐ネタを吹き込んでいるところです。
「打ち切りになってもおかしくなかったのよこのアニメ」
などと銀魂のギャグアニメにありがちな言い回しのネタを使用していましたが、内容自体は面白いものだし他ギャグアニメみたくぶっ飛んだギャグ要素も特に感じられなかったので、一体どの辺が打ち切りの要素となっているのかアニメ内だけでは明確になりません。
なのでその点だけ少し気になりました。
ですが面白いので、是非是非見てください。
以上で今回のアニメ解説記事を終了します。
最後まで熟読ありがとうございました!